ソフトバンクの罠

2012年12月1日以降にソフトバンクで携帯を契約もしくは解約する場合は注意が必要です。

2012/11/30迄は日割りされていた以下料金の日割適用が事前通知無しに突如として廃止されています。
(約款・重要事項説明 http://mb.softbank.jp/mb/legal/spguide/price_plan/)

①パケットし放題フラット

→月途中に加入・解約の場合でも、定額料の日割計算は行いません。

→ソフトバンクへの新規加入と同時にお申し込みの場合、適用開始を
「ご加入日」、「翌請求月」からお選びいただけます。

②Wホワイト

→月途中に加入・解約の場合でも、定額料の日割計算は行いません。
　なお、新規加入と同時にお申し込みの場合、適用開始を「ご加入日」、
「翌請求月」からお選びいただけます。

何事も無かったかの如く重要事項説明の小さな文字が羅列されている中にドサクサ表記していますが、これはいったいどういうことなのでしょうか？
以下モデルケースを例に考えましょう。

＜モデルケース＞
※わかりやすくする為の日付設定であることをご了承願います。
機種　：iPhone4S
プラン：ホワイト、Wホワイト、S！ベーシック、パケットし放題フラット
締め日：20日

※(A)も(B)も同一締め日内(2012.11.21〜2012.12.20)で比較します。
※日割は一ヶ月（料金計算通算期間）を30日としています。

(A)2012.11.29に契約し2012.11.30に解約する場合
ホワイトプラン ¥980：日割／¥64（¥32*2日）
Wホワイト ¥980：日割／¥64（¥32*2日）
S！ベーシック ¥315：日割／¥20(¥10*2日)
パケットし放題フラット¥4,410：日割／¥294(¥147*2日)
合計：¥442

(B)2012.12.01に契約し2012.12.02に解約する場合

ホワイトプラン ¥980：日割／¥64（¥32*2日） 

Wホワイト ¥980：満額／¥980

S！ベーシック ¥315：日割／¥20(¥10*2日)

パケットし放題フラット¥4,410：満額／¥4,410

合計：¥5,474

ん？これはヒドい！

また、モデルケースでは「解約時」としましたが加入時も同様に満額請求となる旨重要事項説明に記載されています。（契約時にWホワイトやフラットを当月適用にするか翌月適用にするか選択させるそうです。当月適用の場合は日割りされない。）


「月途中でも満額請求するキャリアは他にもあるじゃないか」という声もあるでしょう。しかし、ここで問題なのは、この大改悪が事前通知やプレスリリースでの発表は無く、コッソリと改定している点です。

そもそも、「他がやっているからいいじゃないか」というのは筋違いもいいところです。「○○君が万引きしたから俺も万引きしたっていいじゃないか！」というのが正論ならば話は別ですが。


契約締日にキリ良く契約をするユーザはほんの一握りなので大半のユーザは途中加入もしくは解約となるので本改悪は大半のユーザに関係する事案なのも問題です。

ソフトバンクとしてはこのこっそりトラップの言い訳として、「12/1以降の契約者については加入時に販売店からユーザに周知徹底させることにより対応する」といわんばかりですが、それは言葉を返せば何か不都合があったら販売店の説明不足ということで責任転嫁をする魂胆があるようでなりません。

たとえば、場末の併売店で金髪・カラコン・鼻ピアスの三拍子揃ったジェントルなお兄さんが当月適用なのか翌月適用なのかを果たして親切丁寧に説明してくれるのでしょうか？
いずれにせよ、こんなやり方をしていれば後々トラブルの種が増えるばかりで請求額を見て憤慨したお客様からショップやサポートセンターへ怒号が飛び交う姿が容易に想像できます。

機種変更時の事務手数料新設に関してはプレスリリースも出して事前通知しているのにコチラのような都合の悪い大改悪はこっそり敢行する手法はいかがなものなのでしょうか？

こんなことが許される現状に大きな問題があります。景品表示法等に抵触しないのでしょうか？そもそも携帯キャリアが好き放題勝手放題に料金に関する規約改定をおこなう悪行を総務省が見て見ぬフリなのもたいへん気になるところです。